3月29日 各紙の報道
毎日新聞
NHK
重水素実験で核融研など協定
古田知事と3市長への抗議声明です。
2013年3月28日
抗 議 声 明
2013年3月28日のこの日、核融合科学研究所の「重水素実験」に同意する協定書等を東濃3市及び岐阜県が、民主的なプロセスを踏まず、市民、県民の声を無視して締結する事に、満身の怒りを持って、強く抗議をする!
この事件は、核融合研究所の説明と公正中立とは名ばかりの安全評価委員会の結論のみに依拠し、締結ありきで進められてきた。
さらに、昨年秋以降、口先では中立とか検討中とか、スケジュールに縛られないとか言い、市民、県民に期待を抱かせながら、欺いてきた対応は許しがたい背信行為である。
とりわけ、住民を守る立場の地方自治体や議会が、住民運動が挙げる重水素実験の問題点について、独自の調査と説明をしなかった事は、誠に遺憾であり許しがたく、私たちはこの日を忘れない。
私たちは 今後も監視と運動を続けていきます!
「多治見を放射能から守ろう!市民の会」 井上敏夫
「菜の花会」 和田悦子
全国から署名をいただいた皆さま、ありがとうございました。
土岐市に所在する自然科学研究機構核融合科学研究所と、土岐市、多治見市及び瑞浪市の東濃西部3市並びに県は、同研究所周辺環境の保全等に関する協定書等を締結することとしました。
つきましては、協定書等の締結式を下記のとおり執り行いますのでお知らせします。
記
1 日 時 平成25年3月28日(木) 午後1時30分から2時まで
2 場 所 土岐市文化プラザ1階ルナホール
3 出席者 自然科学研究機構核融合科学研究所所長 小森 彰夫
土岐市長 加藤 靖也
多治見市長 古川 雅典
瑞浪市長 水野 光二
岐阜県知事 古田 肇
4 協定書等の内容
協定書:研究所が土岐市下石町地区内の研究施設において研究を推進するにあたり、研究所、土岐市、多治見市及び瑞浪市の東濃西部3 市並びに県が、周辺環境の保全と3 市の住民の安全を確保するために締結するもの
覚書:安全監視体制の確保等について、協定書を補完するために締結するもの
重水素実験の開始の同意書:3 市及び県がそれぞれ研究所に対して提出するもの
核融合科学研究所との周辺環境の保全等に関する協定の締結
及び重水素実験開始への同意について
https://www.pref.gifu.lg.jp/kurashi/kankyo/kankyo-hozen/c11264/kaku-yuugou-kagaku-kenkyuusyo.data/teiketukyougi.pdf
昨日(3/26)古田県知事宛に提出した「核融合科学研究所が計画している重水素実験」に関する要請書及び質問書について、メディアでの報道をまとめました。
NHK 岐阜放送局
http://www3.nhk.or.jp/gifu/lnews/3083438341.html
(何と、もう削除されました!3月27日)
核融研:重水素実験 同意前に中立な検討委設置要望--21市民団体/岐阜
毎日新聞 2013年3月27日 地方版
核融合科学研究所(土岐市)が計画する重水素実験に反対する県内21の市民団体は26日、実験開始に同意する前に中立な検討委員会の設置を求めた要望書などを県に提出した。4月10日までの回答を求めている。
重水素実験については既に地元の東濃3市が同意。実験開始には県の同意も必要で、古田肇知事は態度を保留している。
要望書では「核融研は重水素実験で放出される放射性物質の三重水素(トリチウム)の95%以上を除去できると説明するが、トリチウムの安全な取り扱い技術は確立されていない」と主張。東濃3市が同意の根拠の一つとした安全評価委員会の評価について「委員の過半数が核融研の賛同派。県は公正、中立性の観点からも新たな委員会を設置し、審議を尽くしてほしい」とした。【三上剛輝】
岐阜県庁にて古田肇岐阜県知事宛てに、核融合科学研究所が行う予定の重水素実験について推進、中立、反対の立場の専門家から成る検討委員会を作り、公開の場で意見を聞いていただきたいという要請書、及び2件の問題について知事の見解を求める質問書を提出しました。
舞台は岐阜県庁に!古田県知事に要請書を提出します
県に公正中立な「検討委員会」の設置を求めます
3月26日 (火)11:00~12:00
* 集合 10時45分 県庁2階ロビー 会談場所 県庁2階 B(室)
原子力発電所だけが脅威ではありません。環境を汚し、壮大な税金の
無駄使い、重水素実験、核融合炉の問題点を広く訴えましょう!
「重水素実験」の繰り返しが、小柴昌俊さん(ノーベル物理学賞)も批判する核融合炉の建設につながります。
短くていいので、急いで手紙を送ろう!
古田 肇(ふるたはじめ) 岐阜県知事に
心をこめて 親展の手紙を書こう!
核融合科学研究所の重水素実験には 以下の5点の問題点があります。
すべて書く必要はありません。 一番問題と思う事を自分の言葉で書きましょう。
多治見で行われた公開討論会では、3か月の赤ん坊を抱えたお母さんの、「私は、この子に1ベクレルの放射能も触れさせたくありません」という言葉と赤ん坊の鳴き声に会場は一瞬静まり返りました。
3.11の原発事故で、岐阜県にもセシウムは微量ですが降っています。これ以上の放射能は要らないという思いを知事に伝えましょう!
「重水素実験」の5つの問題点
1、福島原発事故の後、放射能は微量でも受け入れられない思い・・・
中性子線、放射性物質のトリチウム、放射性廃棄物を発生させる重水素実験の実施に同意することで、岐阜県は新たな放射能発生源になります。それが福島原発事故の教訓に学ぶことになるのかどうか。また、岐阜県のイメージを低下させることにならないでしょうか?
2、核融合研は重水素実験にともなって起きるDT反応(重水素とトリチウムの核融合反応)はたまたま起きる副次的な反応だとしてきました。私たちは、当実験で発生するDT反応により生じる14MeVの強力なエネルギーの中性子の解明が目的だと考えます。そのための計測装置の開発を進めています。その理由は、核融合研が核融合発電の実現をめざす組織であり、DT(核融合)反応により発生するこの強力な中性子の解明が最大の課題であるからです。核融合研の「トリチウムを使用した実験は行わない」と言う説明は事実に反しています。
3、 トリチウムについて
① 核融合研は、実験1回で1億ベクレルのトリチウムが発生し、その量は放射性物質として扱うほどのものではない、と説明しています。しかし、計画では一日に30回、週4日実験する事は説明しません。一日に発生するトリチウム量は30億ベクレルで、その量は放射性物質として取り扱うべき量なのに、都合が悪い事実の説明をしない体質は変わっていません。
② 核融合研はトリチウム除去装置の回収率が95%以上で実績があると説明していますが、核融合科学研究所の共同研究では、ヘリカル装置で発生する「トリチウムを確実に捕集・回収するシステムの確立が急務」としています。95%以上のトリチウムを除去する装置は現時点では存在しないにもかかわらず、あたかもそうした除去装置が存在するかのような事実に反する説明です。
③ トリチウムの人体に対する影響について、核融合研はトリチウムの内部被ばくの影響は小さいと説明しています。しかし、トリチウムは水素の仲間で、人体の70%を占める水を構成する水素と入れ替わりやすく、体内に入るとβ線を出し、細胞核内のDNAを傷つける内部被ばくが深刻という研究報告があります。とりわけ、有機結合型トリチウムはDNAを傷つける確率が高くなるそうです。
4、 放射性廃棄物について
発生する中性子が発する中性子線の放射化作用により、実験装置や建屋のコンクリートに新たに数十種類の放射性物質が作り出されます。そして、実験終了後、それらの装置やコンクリートは放射性廃棄物になります。
5、核融合研は、「公正・中立な第三者の専門家、市民」から構成されている安全評価委員会で、重水素実験の安全性が確認されたとしています。東濃3市もこの委員会の安全確認をよりどころにして同意の方針を打ち出しました。
しかし、この安全評価委員会の委員16名はその過半数を超える委員が核融合研への理解、協力者です。そのうちの2名は核融合研の重要事項を決定する運営会議に所属しています。人選も核融合研が行い、場所も核融合研の建屋で行い、報酬も核融合研が支払います。
「公正・中立」とは名ばかりではないでしょうか? 多治見市長は3月19日の一般質問で、この委員会が公正・中立なものと「判断できない」と答弁しました。判断できなくても、実験に同意を決定したのです。
宛先:〒500-8570 岐阜県岐阜市藪田南2丁目1番1号 岐阜県庁
(「親展」として出せば必ず知事に見ていただけるそうです)
知事宛のメール:c11101@pref.gifu.lg.jp
多治見市長、「重水素実験」に同意を発表!
その日の内に土岐市、瑞浪市長と連名で早急に協定締結と実験同意を求める文書を県に提出!
29,000人の署名の重さを感じる感性がマヒしたのか?
傍聴人を締め出した非公開の全議員集会で、最初から同意ありきの意図が丸見えの政治的判断でした!
市議会への市民の請願も不採択!
22日当日は、多治見市議会最終日で、大勢の傍聴者が見守る中「重水素実験計画に関する争点について議会としての調査を求める請願」の不採択が20:3で決定されました。
重水素実験反対の署名運動の広がりで、市民の関心も高くなりました。2月7日の市主催の公開討論会では、平日の夜にもかかわらず、100人以上の方の資料が足りず、また50人近い子供連れのお母さんたちがフロアで待機していました(500名が参加)。署名も2万9000人におよび、またパブリックコメントが1400通を超える前代未聞の焦点となっているテーマです。市民が調査を望み請願を提出しているにも関わらず、議会として調査をしないという決定は、議会の存在意義が問われています。
土岐市は議会に同様の請願が出され、その最終結果がまだ出されていないにも関わらず、調印同意を発表しています。落胆と失望の中、議会、議員の役割を改めて考えさせられました。
「多治見を放射能から守ろう!市民の会」のブログを開設しました。
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