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2013年3月24日 (日)

3月22日 東濃3市は重水素実験に同意することを決めました

全国から約3万件にも上る署名、市民からの請願、シンポジウムでの熱い意見は無視され、多治見市は核融合研究所が計画している重水素実験に同意することを決めました。
放射性物質を作り出す実験が、市民に十分周知もされずに行われます。
多治見市に抗議するとともに、最後の希望吉田県知事へ、署名をしないようお願いしていきましょう!

舞台は岐阜県庁に!古田県知事に要請書を提出します

     県に公正中立な「検討委員会」の設置を求めます

 

  326 (火)11:00~12:00

 集合 10時45分 県庁2階ロビー  会談場所   県庁2階 B(室)

 

原子力発電所だけが脅威ではありません。環境を汚し、壮大な税金の

無駄使い、重水素実験、核融合炉の問題点を広く訴えましょう!

「重水素実験」の繰り返しが、小柴昌俊さん(ノーベル物理学賞)も批判する核融合炉の建設につながります。

 短くていいので、急いで手紙を送ろう! 

  古田 肇(ふるたはじめ) 岐阜県知事に

  心をこめて 親展の手紙を書こう!

 

 

核融合科学研究所の重水素実験には 以下の5点の問題点があります。

すべて書く必要はありません。 一番問題と思う事を自分の言葉で書きましょう。

多治見で行われた公開討論会では、3か月の赤ん坊を抱えたお母さんの、「私は、この子に1ベクレルの放射能も触れさせたくありません」という言葉と赤ん坊の鳴き声に会場は一瞬静まり返りました。

3.11の原発事故で、岐阜県にもセシウムは微量ですが降っています。これ以上の放射能は要らないという思いを知事に伝えましょう!

 

 

「重水素実験」の5つの問題点

 

1、福島原発事故の後、放射能は微量でも受け入れられない思い・・・

中性子線、放射性物質のトリチウム、放射性廃棄物を発生させる重水素実験の実施に同意することで、岐阜県は新たな放射能発生源になります。それが福島原発事故の教訓に学ぶことになるのかどうか。また、岐阜県のイメージを低下させることにならないでしょうか?

 

2、核融合研は重水素実験にともなって起きるDT反応(重水素とトリチウムの核融合反応)はたまたま起きる副次的な反応だとしてきました。私たちは、当実験で発生するDT反応により生じる14MeVの強力なエネルギーの中性子の解明が目的だと考えます。そのための計測装置の開発を進めています。その理由は、核融合研が核融合発電の実現をめざす組織であり、DT(核融合)反応により発生するこの強力な中性子の解明が最大の課題であるからです。核融合研の「トリチウムを使用した実験は行わない」と言う説明は事実に反しています。

 

3、 トリチウムについて

 核融合研は、実験1回で1億ベクレルのトリチウムが発生し、その量は放射性物質として扱うほどのものではない、と説明しています。しかし、計画では一日に30回、週4日実験する事は説明しません。一日に発生するトリチウム量は30億ベクレルで、その量は放射性物質として取り扱うべき量なのに、都合が悪い事実の説明をしない体質は変わっていません。

 核融合研はトリチウム除去装置の回収率が95%以上で実績があると説明していますが、核融合科学研究所の共同研究では、ヘリカル装置で発生する「トリチウムを確実に捕集・回収するシステムの確立が急務」としています。95%以上のトリチウムを除去する装置は現時点では存在しないにもかかわらず、あたかもそうした除去装置が存在するかのような事実に反する説明です。

 トリチウムの人体に対する影響について、核融合研はトリチウムの内部被ばくの影響は小さいと説明しています。しかし、トリチウムは水素の仲間で、人体の70%を占める水を構成する水素と入れ替わりやすく、体内に入るとβ線を出し、細胞核内のDNAを傷つける内部被ばくが深刻という研究報告があります。とりわけ、有機結合型トリチウムはDNAを傷つける確率が高くなるそうです。

 

4、 放射性廃棄物について

発生する中性子が発する中性子線の放射化作用により、実験装置や建屋のコンクリートに新たに数十種類の放射性物質が作り出されます。そして、実験終了後、それらの装置やコンクリートは放射性廃棄物になります。

 

5、核融合研は、「公正・中立な第三者の専門家、市民」から構成されている安全評価委員会で、重水素実験の安全性が確認されたとしています。東濃3市もこの委員会の安全確認をよりどころにして同意の方針を打ち出しました。

しかし、この安全評価委員会の委員16名はその過半数を超える委員が核融合研への理解、協力者です。そのうちの2名は核融合研の重要事項を決定する運営会議に所属しています。人選も核融合研が行い、場所も核融合研の建屋で行い、報酬も核融合研が支払います。

「公正・中立」とは名ばかりではないでしょうか? 多治見市長は3月19日の一般質問で、この委員会が公正・中立なものと「判断できない」と答弁しました。判断できなくても、実験に同意を決定したのです。


宛先:〒500-8570 岐阜県岐阜市藪田南2丁目1番1号 岐阜県庁

   (「親展」として出せば必ず知事に見ていただけるそうです)


知事宛のメール:c11101@pref.gifu.lg.jp

多治見市長、「重水素実験」に同意を発表!

その日の内に土岐市、瑞浪市長と連名で早急に協定締結と実験同意を求める文書を県に提出!

 

29,000人の署名の重さを感じる感性がマヒしたのか?

傍聴人を締め出した非公開の全議員集会で、最初から同意ありきの意図が丸見えの政治的判断でした!

 

市議会への市民の請願も不採択!

22日当日は、多治見市議会最終日で、大勢の傍聴者が見守る中「重水素実験計画に関する争点について議会としての調査を求める請願」の不採択が203で決定されました。

 

重水素実験反対の署名運動の広がりで、市民の関心も高くなりました。27日の市主催の公開討論会では、平日の夜にもかかわらず、100人以上の方の資料が足りず、また50人近い子供連れのお母さんたちがフロアで待機していました(500名が参加)。署名も2万9000人におよび、またパブリックコメントが1400通を超える前代未聞の焦点となっているテーマです。市民が調査を望み請願を提出しているにも関わらず、議会として調査をしないという決定は、議会の存在意義が問われています。

 

土岐市は議会に同様の請願が出され、その最終結果がまだ出されていないにも関わらず、調印同意を発表しています。落胆と失望の中、議会、議員の役割を改めて考えさせられました。

 

 

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コメント

核融合は絶対に必要です。

核融合の研究の前に、核のゴミの毒性を消す研究をしてもらいたい。
低レベルであれ高レベルであれ、これ以上ゴミを増やしてどうするんだ?
順番が違うだろう。
子どもや未来にこれ以上、負を押し付けるこんな研究は必要ない。
もっとまっとうな生き方が問われている。

シンポジウムで、賛成でも反対でもないという一市民が、トリチウムを測ることは可能なのか、そして可能ならトリチウムを測る機器を町の中に設置し、いつでも自分たちが見れるようにして欲しいと要望を出された。福島のモニタリングポストをイメージされていたのだろうけれど、それも色んな誤魔化しがあったことが知られています。
しかも、研究所所長はそれに対し、測る装置は研究所の中にあり研究員が知っているからというような、全く答えにならない答えで、はぐらかしただけでした。
これを多治見市長も聞いておられたはずで、何らかの措置をとって下さるおつもりなのだろうか。
このようなことに何も触れずに調印するなら、市長としての仕事をしていないに等しいと思う。
不十分な説明の研究者を信じ、一般市民のもっともな疑問や要望を無視するのが、ニュートラルな立場というのだろうか。
どちらの言い分もどうでもよく、権力のある強い立場のほうの味方をしたとしか見えない。
普通の市民も、人としてきちんと扱って欲しい。本当に失礼なことだと思う。

核融合が実現出来なければ近未来、人類は滅亡へと進むでしょう。

核融合に反対されるのならば、今一度、今の文明社会のエネルギーを当たり前のように使ってる生活をしっかりと見つめ直し考えなさい。

◆核融合科学研究所は、とても危険な施設

  核融合科学研究所は、「この施設は原子力施設ではない」と、さかんに言っている。
  しかし、重要な事は、原子力施設であろうがなかろうが、そこが、放射性物質を発生する
  施設であり、かつ、その発生された放射性物質を施設外に放出する施設であるという事実。
  その事により、人体に悪い影響を及ぼす可能性のある危険な実験施設であるといえる。
  
◆実験だから、事故は絶対起きない保証はない!

  核融合科学研究所は、こうも述べている。「これまで各国及び茨城県の実験施設において、
  実験が行われて来たが、一度も事故は起きていない」と。
  しかし、これは説得力をもたない。
  なぜなら、通常、このような実験施設において「一度も事故は起きていない」なんて事は
  考えられないからである。実験であるからだ。
  実験は、失敗を何度も何度も重ねながら、試行を繰り返し、あるべき目的・目標値に到達
  しようという行為。わかり易くいえば、100回実験を行い、99回失敗し、1回成功すれば、
  1歩前進!と評価するするような行為であり、それを行う施設が核融合科学研究所である。
  核融合科学研究所では、重水素実験がはじまれば、放射性物質であるトリチュウムや
  中性子が発生する。
  これまで、公表・発表されていないだけで、大小に関わらず、実験において必ず事故は起き
  ていると考えるべきである。
  我々市民がこのまま黙っていれば、重大な事故が起きないことを祈るしかない!
  そうならない為に、我々市民は、積極的に重水素実験をやめさせるよう、大きく声をあげよう!
  

◆原子力の事故は、深刻な被害をもたらす!

  福島の原発事故が物語っている。原子力事故は、広大、かつ長期間にわたり、住民に
  深刻な被害を及ぼし続けていることは、誰もが知っている事実。
  被害は、人体に対する直接的な放射線被害のみではない。何万もの住民の生活をも破壊
  している。さらにその生活をもとに戻す事もできない、とりかえしのつかない被害をもたらす
  のが原子力の事故・災害。 自然災害は、復旧によりもとの生活をとり戻すことは可能だが。
  
  絶対、放射性物質を発生する実験をやめさせよう!
    

  

>核融合が実現出来なければ近未来、人類は滅亡へと進むでしょう。

>核融合に反対されるのならば、今一度、今の文明社会のエネルギーを当たり前のように使ってる生活をしっかりと見つめ直し考えなさい。

あなたのコメントには根拠がないですね。
しかも、現在われわれは核融合エネルギーを使用して生活を維持しているわけではありません。
核融合実験の将来の恐ろしさこそ知るべきではないでしょうか。
今回の決定は納得できません。とても安全が確認されたとは思えません。                                 

>核融合実験の将来の恐ろしさ

これのどこに根拠があるんだい

嘘はやめておけ

このホームページを立ち上げてた人達にいくら核融合が安全だと言っても理解してもらえないと思いますよ。

核+放射能=すべて危険 と言う思考回路(いわゆる核アレルギーと呼ばれてる人達)だから。

まっ、日本は民主主義だから言論の自由、表現の自由が保証されてますから、いろいろ考えがあってもよろしんではないでしょうか?

ただ、人間、自分達の都合の悪い事に突っ込まれると感情的になって反論、もしくは無視のどちらかです。


反応の停止 核融合反応は核分裂反応と違って反応を維持するのが技術的に大変困難であり、あらゆる装置の不具合や少しの調整ミスが自動的に核融合反応の停止に結びつき、簡単には反応を再開出来ない。これはむしろ安全にとっては良い特性であり、現在の核分裂を使った商業用原子炉の根本的な危険性とは無縁である。 放射性廃棄物 核融合反応で発生する中性子は、核融合炉壁及び建造物を放射化する。放射化された核融合炉周辺の機械装置や建物が安全に本来の機能を発揮出来るような設計が求められる。たとえばITERにおいては2万トンの低レベル放射性廃棄物を発生させると推測されている(東海発電所の廃止措置に伴う物と同程度の量)。今後建設されるそれらの建物はすぐに廃棄できず既存の原子炉と同様30年程度の冷却期間が必要だと予想される。地層処分などの問題は現在の原子炉と同じ様に、費用の問題や環境汚染対策が必要である。 古くなったダイバータやブランケットは定期的に放射性廃棄物として発生するのでこれらの処理も必要となる。これらの発生頻度を最小化する部材技術の開発が求められる。また、三重水素の燃料化プロセスでも放射性廃棄物への配慮が必要となる。 三重水素の放射性 三重水素は放射性物質であり正しく管理される必要がある。特に環境への漏洩阻止は重要である。三重水素は容易に通常の水素と置き換わるので、漏洩した場合には三重水素を含む水や有機物が自然界で生じ、これらは生物の体内に容易に取り込まれる。三重水素水が生物に取り込まれた場合、通常の水と化学的な相違点は僅かであるため特定の臓器などに蓄積されたり体内で濃縮されたりする事はほとんどなく、通常の水と同じように排出される。生物が三重水素水を取り込んだ場合に半分が排出されるまでの時間(生物学的半減期)は、人の場合10日から14日程度とされる。また、三重水素を含む有機物を取り込んだ場合には、その有機物に見合った蓄積性と濃縮性を示す。ただし、三重水素は拡散しやすいため一点に留まらず、また水素が地球上に遍在するために三重水素が環境に放出されても希釈が早く生物濃縮なども受けにくい。このため、特定の食品などに濃縮されることなどは考えにくい。 三重水素の核兵器への転用 三重水素は初期の核融合爆弾にも用いられたが、後に、入手性/取り扱いともにより容易な重水素化リチウムが利用されるようになったため、わざわざ三重水素が水爆に利用されることは考えにくい。また、現在の技術では核融合爆弾の起爆には原子爆弾を用いる外に手段が無いため、既存の核保有国以外が製造することは容易ではない。ただし、通常の放射性物質同様、三重水素を原料にした汚い爆弾は容易に作ることができる。 運転中の放射線 核融合炉の運転中はプラズマから強烈な中性子線が放射されるため、さまざまな防護措置をとってもある程度漏れることが予想されている。現状、ITERで予定される運転中の放射線は、敷地境界で1年間に約0.1ミリシーベルト以下と自然放射線の10分の1に当たる量である。 超伝導電磁石 超伝導電磁石とそれを支える構造支持体は運転中に連続して大きな力を受け続け、起動や停止時にはその変化に応じた力学的ストレスを受ける。また異常に応じて磁力を突然切る場合は、瞬間的に大きな変化に耐えねばならず、中性子を浴び続ける構造支持体が脆化しても支えきれるだけの安全度を確保することが求められる。

シンポジウムで涙ながらに訴えるお母さんに対し、研究所所長は、気持ちは分かるが、未来のエネルギーの研究のためには多少の犠牲も仕方ない、というような言い回しをされていた。核エネルギーの研究が豊かな生活につながり、いずれは子どものためになるのだからと。
研究のためには一般市民の犠牲も仕方ないというような態度、ひどく傲慢ではないでしょうか。たとえどんなに難しい研究に携わっていようと、許されることではありません。
原発も、当時は未来の夢のエネルギーとうたわれ、明るい未来に必要と研究されてきた。今、福島原発事故の二年経っても収束せず、健康被害が出て隠しようがなくなっても、安全安心とうたい続けるしか手立てが無い、為政者や雇われ科学者。既に20年前のチェルノブイリ事故で苦しむ子どもたち等様々な悲惨な事実を知っているのに、愚かなことです。
核エネルギーをどうしてやめさせることができなかったのか、心ある研究者は悔いておられるはずです。
都合が悪くなると、人類には核エネルギーが不可欠などという決まり文句を盾に誤魔化し、強引に反対意見をねじ伏せようとする態度は、もう通用しません。
研究しか見えない研究者や、利権しか見えない為政者より、一般市民のほうが、広く正しい見解を持っていることは多い。何も分からないだろうという態度でバカにしたり誤魔化したりして、市民の声を握りつぶさないで欲しい。
シンポジウムでの疑問の声を真摯に受け止め、今一度しっかりと認識し直す必要があるのは、いつまでも核エネルギーにしがみつく為政者や研究者のほうではないでしょうか。

すでに結論ありきのシンポジウムは、報告書作成のためのシナリオでしかないのです。
学もない我々一般市民は難しい専門的なことは判るはずもないのですが、自治体の首長はまず住民の安全を最優先に考えるべきでしょう。
疑わしきは持ち込まないという姿勢で対応して欲しかったです。
多くの方たちは子供や孫を持つ親として、将来も安心して暮らせる町を願っているだけなのです。


【参考資料】
総理大臣(当時)小泉純一郎氏への『嘆願書』
「国際核融合実験装置(ITER)の誘致を見直して下さい」

核融合は、遠い将来のエネルギー源としては、重要な候補の一つではあります。
しかし、ITERで行われるトリチウムを燃料とする核融合炉は、安全性と環境汚染性から見て、極めて危険なものであります。
この結果、たとえ実験が成功しても、多量の放射性廃棄物を生み、却ってその公共受容性を否定する結果となる恐れが大きいからです。
燃料として装置の中に貯えられる、約2キログラムのトリチウムは、わずか1ミリグラムで致死量とされる猛毒で、200万人の殺傷能力があります。
これが酸素と結合して重水となって流れ出すと、周囲に極めて危険な状態を生み出します。
ちなみに、このトリチウムのもつ放射線量は、チェルノブイリ原子炉の事故の時のそれに匹敵するものです。
反応で発生する中性子は、核融合炉の10倍以上のエネルギーをもち、炉壁や建造物を大きく放射化し、4万トンあまりの放射性廃棄物を生み出します。
実験終了後は、放射化された装置と建物はすぐ廃棄することができないため、数百年に亘り、雨ざらしのまま放置されます。
この結果、周囲に放射化された地下水が浸透し、その面積は、放置された年限に比例して大きくなり、極めて大きな環境汚染を引き起こします。
以上の理由から、我々は、良識ある専門知識を持つ物理学者として、ITERの誘致には絶対に反対します。

平成15年3月10日                    
小柴昌俊(ノーベル物理学者)
長谷川晃(マックスウエル賞受賞者)

ただのバカ↑

当ブログは、岐阜県土岐市にある核融合科学研究所が行う重水素実験の問題点を中心に、
核融合全般の学習の場としても機能するように作成しております。

様々な情報や意見の交換の場としてコメント欄も開放しておりますので、
建設的なものであれば、反対、推進どちらの書き込みも歓迎いたします。
しかし、個人や団体に向けての誹謗中傷、ただの「ののしり合い」はご遠慮ください。

円滑なブログ運営のため、また建設的な意見交換の場の確保のため、
ご協力をお願いいたします。

核融合は実用化されれば間違いなく現在の核分裂型原発と火力は役目を終えて無くなるでしょう。

核融合も重水素+三重水素から、重水素+重水素、そして放射能とは無縁になる究極の重水素+ヘリウム3の核融合へと実用化されて行くでしょう。

地球環境と文明社会を将来に残す為にはどうしても核融合の実用化は必要です。 核融合研究は止めるわけにはいきませんが、安全を監視すると言う事は大事な事です。

核融合発電についての六つの疑問
‘1.空に輝く太陽は余寿命50億年といわれている。莫大なエネルギーを途切れることなく地球に
送り続けている。大気圏のエネルギー収支はうまくバランスがとれており、水が液体で存在できることにより、多くの生命が繁栄を謳歌している。地球上に太陽を無理して持って来ようという発想はおかしくないか。原価タダで環境汚染の小さい、太陽エネルギー(自然エネルギー)を利用する技術開発が最優先されるべきではないのか。ちなみに太陽内部は温度1500万℃、密度160g/cm3で水素の核融合反応が起こってヘリウムが生成されている。
‘2.現在計画中の核融合発電は直接電気を取り出すことはできない。2段階の熱伝達によりやっと
電気が得られる、極めて非効率な発電方法である。関係研究者が最先端技術と自画自賛していることが滑稽である。
第1段階;核融合反応によって発生する中性子のエネルギー(発生全エネルギーの80%)を
ブランケット(鋼鉄容器)に吸収させ熱エネルギーに変換する。
第2段階;この熱をパイプに通した水に伝達し、高温高圧蒸気(約300~500℃)とする。
これで蒸気タービンを回して発電する。電気を長い高圧電線で都会へ送る。
以上全体のエネルギー効率はわずか30%でしかない。150年前のワットの蒸気機関の原理
から少しも進んでいない遅れた技術でしかない。要するに水を沸騰させるだけのために、なぜ
わざわざ地上に危険な放射線を放つ太陽を実現させねばならないか、理解できない。
ちなみに、最新鋭の天然ガスコンバインドサイクル発電のエネルギー効率は60%である。
‘3.上記の中性子は今世間を騒がせている放射性物質(放射性同位元素)の製造原料である。
いわば悪魔の素粒子で、どんなものに振り掛けても放射能をおびさせる(放射化する)ことが
できる。中性子は電荷をもたないため、物質中を容易に深く突き抜ける。核融合炉構成材料を
劣化させ強度が低下する。この恐ろしい中性子に頼り切った発電方式はまともな発想だろうか。
通常の多くの元素の原子核内に高エネルギー中性子を打ち込むと、中性子が余分に存在する
ために原子核が不安定となり放射性同位元素に変化する。放射線としてベータ線(電子)、
ガンマ線(電磁波)時にはアルファ線(ヘリウム原子核)を放出することにより、自然崩壊し
別の安定な元素に壊変する。
‘4.現在実現に向けて研究開発が進んでいる核融合発電では、燃料として水素の同位元素重水素と放射性同位元素トリチウムを使うそうである。
ブランケットにリチウム類(ナトリウムの親類)を装填し、中性子照射により、トリチウムを
生産する算段だそうだ。
重水素とリチウムは海水中に無限にあるので燃料枯渇の心配はないと、宣伝されているが、本当にそんなうまい話はあるだろうか。子供のころ、金(キン)を海水から取り出せる話を聞いた
ことがあるが、いまだ量産化されていない。含有率が低すぎて経済的に成り立たないのだ。
重水素もリチウムも同様にまゆつばに思えてならない。出来たらいいなと言う希望を、出来ると今言いきるのは、幼児の夢か、詐欺師の話である。
ちなみに海水中の含有率は重水素0.03%、リチウム0.00001~0.00002%(1リットルあたり0.1~0.2mg)である。
‘5.水素の放射性同位元素であるトリチウムを燃料に使うという発想もまともではない。原子量が
小さく化学的に水素と同様にふるまうトリチウムは工業量産レベルの扱いは難しいものになる
だろう。100%の回収除去は技術的に困難と関係当事者も認めている。地球環境に垂れ流されたトリチウムが生物に取り込まれた場合の内部被曝の悪影響は十分に解明されていない。
イギリス、フランス、六ヶ所村の核燃料サイクル工場および各原発から垂れ流されてきた膨大な
トリチウムが環境汚染を引き起こしていないと言う証拠はない。宇宙線により自然界でも作られ、人体内にも存在しているから安全だという言い訳は聞き飽きた。望みもしないのに何で私が余分に取り込まされねばならないのか。そんなに安全というなら、身を持って証明するために研究所内でのトリチウムの放射線安全衛生管理を全廃して欲しい。
6.本当に実現性はあるのか。一体、時間と人と金(血税)をどれだけ注ぎ込んだら実現するのだろう。
  過去世界中で50年間研究して来て、やっと臨界プラズマ条件を達成し、実用実験炉(ITER)
  の建設に着手した段階である。土岐研究所LHDはいまごろ重水素実験をやろうとしている。LHDは15年間、一体何をやってきたのだろう。民間会社ならとっくにつぶれていただろう。関係者の説明では発電の開始は40年後と予測しているが、多分に希望的観測に思われる。1980年頃に、あと30年で核融合発電ができると専門家が言っていた。今は40年後と言っている。まるで逃げ水のようではないか。年金支払い時期とそっくりである。
莫大な資源(人、金、物)を浪費し、実用までにうまくいって90年もかかり、有害な放射性物質を製造、垂れ流し続ける発電技術が本当に人類にとって有効、有用と言えるだろうか。エネルギー技術開発テーマの優先順位が間違っていないか。
ちなみに、かの悪名高い原発は核分裂発見(1939年)からイギリス商業発電(1956年)
までわずか17年、日本東海村原発(1967年)まで28年しか掛っていない。
また航空機は、ライト兄弟(1903年)からコメットジエット旅客機(1952年)まで
わずか49年しか掛っていない。
また宇宙開発はゴダードの液体ロケット(1926年)からアポロ11号月着陸(1969年)
までわずか43年しか掛っていない。
私は最近良く夢をみる。数万年後、地球に氷河期が再来した時、放射性物質を出さず、爆発の
危険もなく、安定した、安価な高効率直接発電の核融合発電が実現していたら、人類は生き延びられるかもしれないと。しかし、今はSFの世界に遊んでいる暇はない。福島原発事件が起こった
現在、それに替わるエネルギー調達が緊急の課題である。政府や専門家の出すエネルギーベスト
ミックス案に核融合発電の文字はない。

http://nicoviewer.net/sm19948759

政府や専門家の出すエネルギーベスト
ミックス案に核融合発電の文字は盛り込まれてます。

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