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2017年3月 7日 (火)

本日3月7日(木)より重水素実験が始まります

本日3月7日から、岐阜県土岐市にある核融合科学研究所で重水素実験が行われます。反対運動の経緯も書かれている良記事です。
記事にある通り、今回の実験は核融合を可能にするための超高温を作るための基礎実験です。その過程で使用した重水素ガスの最大1万分の1の割合で核融合反応が起こり、トリチウムと中性子が発生します。しかしトリチウムの量は微々たるもので放射性物質として扱わなくてもいいため、当初研究所はそのまま排出する予定でした。しかし長年の反対運動の結果協定が結ばれ、95%は回収、中性子は分厚いコンクリートの壁で遮断されます。また、トリチウム及び中性子が発生するためには実験が成功しなければならないことも付け加えておきます。
当会は、たとえ微量であれ放射性物質をわざわざ作ること自体に反対しております。また、今世紀中に実用炉の開発は不可能と言われている核融合、しかもその基礎実験に年間数十億の税金を注ぎ込むことは、まさに第二のもんじゅとなるのではないかと危惧しております。

http://www.asahi.com/articles/ASK355VMPK35OIPE00K.html?iref=comtop_8_03

紙面の画像が手には入りましたので付け加えます。

2017307






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コメント

国益を考えたら開発は当たり前のことではないでしょうか?ここで、他の国や機関に遅れをとるわけには、行かないでしょう。そもそも、火力発電のために毎年何十兆もの莫大なお金が海外に流れてしまっているのにたかが数十億単位で、将来的に原発の10倍規模のエネルギーを得られるなら、"たかが"で済ましてしまいます。たとえ成功しなくても、そこから得られる技術、人材の育成は、十分なものでしょう。あなたたちが、反対することで研究所を止める方が、数十億をドブに捨てる行為に繋がるのでは有りませんか。それに、夢があった方がいいじゃないですか、成功したら火星に融合炉を建設して安定した電力の供給を実現とか、かっこいいんじゃないかと私は思います。あくまで、"私個人"の見解ですが ...

もちろん個人には様々な意見がありますので、投稿者様の意見を否定するものではありません。
しかし火力発電の燃料代として海外に流れるお金は、「電力会社が支払っている=電気代から出ている」ものです。税金からの支出である研究所の補助金とは比較対象になりません。
世界の流れは核融合ではなく再生可能エネルギーなのに、そちらの研究開発にお金を掛けないとそれこそ他の国や機関に遅れを取りませんか?
火星に核融合発電所、確かにかっこいいですが、採算は合うのでしょうか。
もんじゅも「夢の原子炉」と言われていました。

ツイッターで実験の事を知り、とりあえず核実験情報を拡散しております。
既に実験が始まってしまってますが、署名活動では中止させるのは難しいのかと思い、抗議電話を土岐市に掛けました。
とにかく数を増やさないといけないと思い、賛同してもらえる団体はないかなど考えております。仕事があるので中々抗議集会には参加できませんが、何をすれば中止になるのか具体的な策があれば良いのですが・・。

西村さん

情報拡散、ありがとうございます。
細々と活動してきましたので、感謝しております。

ただ今回の実験につきましては、噂や憶測に尾ひれがついた情報が拡散されておりまして、その点について気をつけていただければと思います。

まず「核実験」とされていることですが、今回の実験は「重水素実験」です。
1億2000度という温度を作るための実験なのです。
地上で核融合を起こさせるためには1億度を超える超高温が必要で、それを実現するために材料として重水素を使います。
その過程で重水素同士が核融合を起こし、トリチウムと中性子が作られます。
さらにトリチウムは重水素と核融合を起こしてヘリウムと中性子が作られます。
トリチウムと重水素を燃料として使う核融合は核融合発電で有力視されている方法なので、研究所がその実験をしたくないわけがありません。
本来の目的は超高温を作ると共に、トリチウム+重水素の核融合反応だろうというのは、当会を始め、昔からの反対運動で指摘してきたことです。

しかし今回の実験で起こる核融合は、 小出裕章先生おっしゃるところの「ちゃちい」もので、一般的にイメージされるような、莫大なエネルギーを発するものではありません。
水爆以外の核融合でそれほどのエネルギーを作ることはとても難しく、今のところ夢の夢なんです。

また、発生するトリチウムは95%が水の形にして回収され、そのまま川に流すなど放出されることはありません。
同じ実験を茨城県の那珂市でも行っていましたが、発生するトリチウムは放射性物質として扱う量ではないため、そのまま放出されていました。
とりあえず回収することになったのは、長年の反対運動の成果でもあります。
ただ、ほんの少しの量であれ、ほとんど回収されるものであれ、いつ実現するか分からない、しかも原発と同じく放射能と切り離せない核融合を進めるために、わざわざ放射性物質を作ることは許せませんので、当会は反対しております。

今回の実験は、2013年に協定が結ばれましたので、止めることはできないでしょう。
核融合科学研究所は、梶原前知事が誘致したもので、多分に政治的意図が動いているのです。
市役所の職員に何かできることではありませんので、抗議しても「またか」と思われるだけで、かえって話し合いの場を作りにくくしてしまいます。
岐阜は保守の地盤が強い県です、お上の言うことにはなかなか逆らいませんが、それだけに、政府の方針が変わればすぐに方向転換もできます。
地元の国会議員事務所に電話してください。
岐阜でトリチウムと中性子が出る実験が行われているそうだけど、大丈夫なのかと、ほかの国は次々に撤退している核融合を国家戦略として続けて、第二のもんじゅになるのではないかと。
有権者からの話は、聞いてもらえます。
将来を本当に考えてくれる、まともな保守議員を育てるのが一番いい方法だと思います。

ご返信有難うございます。
そんな高温実験で識者の方からすればちゃちい実験でしょうが、一般市民からすれば充分危険に見えます。
以前実験からの火災ではないにしろ、火災事故が実際に起こってますよね。実験で火災が起こったらもっと甚大な被害が予想されます。
放射能物質にも実際に人間に危険な量に決まりがあるとは思います。だからって川に5%は流して、95%は茨城県で廃棄するのに賛成出来ません。私の母も長女も免疫疾患です。免疫疾患を根本治療出来る西洋医学の医者に出会えてません。話が逸れている様に思われるかもしれませんが、免疫疾患の原因が窒素化合物であり、放射能であると言う方も見えるんです。放射能なんて病気に関係ないって断言して、治して頂ける医者がいたらいいんですけど。
まだまだ勉強不足なので、2013年の協定の名前を教えて頂けませんでしょうか?そもそも放射性物質を持ち込まないという土岐市の条例違反だと主張がされてますよね。
結局お上の強い力が働かないとやめられないと言う事ですか・・。
議員さん探ししてみます。貴重なご意見有難うございました。

奥村さん

ご返事ありがとうございます。

2013年に結ばれた協定及び同意書は、岐阜県が公開しております。
このブログの当時(2013年3月)の記事を読んでいただくと、雰囲気が分かると思います。
お問い合わせいただいたおかげで、協定書のリンク先が変わっていることに気が付きました。
ありがとうございます。あとで直しておきます。
https://www.pref.gifu.lg.jp/kurashi/kankyo/kankyo-hozen/c11264/kaku-yuugou-kagaku-kenkyuusyo.data/teiketukyougi.pdf

土岐市の条例は、作成当時の市議さん達が頑張って下さったのですが、現在は恣意的に運用されている状態です。
しかしあくまで土岐市の問題なので、外部からわーわー言っても態度を硬化させてしまうだけでしょう。(禁煙条例のない町に「人の健康を何だと思ってるんだ、常識外れだろ」と外から抗議しても、うるさい奴と思われるだけですよね)
この辺りも、土岐市議会にキチンと問題を考えてくれる議員を増やすことが一番の解決策だと考えています。

私達も実験で出るトリチウムや中性子は微量だからいいと言っているわけではなく、たとえ僅かな量でも許すことはできないと主張しております。
そこは同じ気持ちですので、どうか誤解されませんよう。

それから、回収したトリチウムを茨城で廃棄するというのも噂に尾ひれが付いた情報で、アイソトープ協会に引き渡すという話だけで、どこへ運ぶかは研究所も知りません。
どこかで放出することにはなるでしょうから、もちろんそれは許せることではないと考えています。

協定と同意書は民間で言うと契約書ですから、これを変えさせようとすると相当大きな力が必要です。
市役所や県、そして研究所には相当な電話が来ているらしいですが、それでどうなるものでもなく、あちらの態度を硬化させているだけというのが現状です。
せっかくご心配いただき活動していただけるのは本当にありがたいのですが、それだけに現場への抗議などはムダですので、控えていただいて、もっと上へ話をしていただければと思います。

よろしくお願いいたします。

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